V-Ray 6 for Maya の機能

以前のリリース

次のレベルのクリエイティブな接続とコラボレーション

MaterialX サポートと拡張 USD 互換性により、作業の継続性とスムーズなコラボレーションを確保し、部門、スタジオ、ツール間でのアセットの転送を容易にします。細部まで微調整できる新しい、より詳細な設定を備えた、前例のないレベルでクリエイティブな制約の少ないワークフローをお楽しみください。さらに、V-Ray GPU レンダリングもパワーアップされています。

次世代のクリエイティブな接続性

部門間さらにはスタジオ間でアセットを簡単に転送できる事で、作業の継続性を高め、効率的にコラボレーションできます。

MaterialX のサポート

MaterialX のサポートによりUSDワークフローがより完全となり、チームやツール間でのシームレスなシェーダー交換を可能にします。 MaterialX (MtlX) シェーダを作成してレンダリングするか、既存の V-Ray マテリアルを MtlX に変換できます。また LookDevXサポート(初期段階)により、MtlXシェーディンググラフを使用してし、IPRでルックデベロップできます。

USDサポートの拡張

V-Ray 6.2 Mayaでは、MayaUSD 0.26.0 の最新公式バージョンをサポートするようになりました。更新された USDトランスレーター レイヤーは Houdiniと完全に同等であることを保証し、よりスムーズなワークフローのための機能強化を導入しています。さらに、Chaos Cloud レンダリング サービスを使用して USDシーンをレンダリングできるようになりました。

さらに優れたスキャッター機能

Chaos Scatterの新しいカスタマイズオプションで、これまで以上に柔軟性が高くなりました。
スキャッターエリアの含む/除外

Chaos Scatter の新しい包む/除外リストを使用して、草地に道を切り開いたり、花畑に歩道を作成したり、さらに多くの効果を作成できます。カーブやメッシュを利用してオブジェクトが散乱する場所を簡単に指定できるため、カスタムマップの必要がなくなります。

ライトのスキャッター

Chaos Scatter にライトを追加することで、無数のクリエイティブな照明コントロールを実現します。魅惑的なホタルをシーンに簡単に配置したり、星空の銀河を作成したり、コンサートホールをライトアップしたり、ライトを含んだオブジェクトをスキャッターしたりして、シーンのライティングに命を吹き込みます。

グループのインスタンス

最も複雑なシーンでも簡単に編集できる状態を維持しながら、より複雑な環境をより迅速に作成できます。グループのインスタンス化により、オブジェクト単位ではなく、オブジェクトのグループを1つとしてスキャッターさせる事ができます。

エッジトリミング

スキャッターしたオブジェクトをエッジ付近で綺麗にカットアウトできます。道の領域にはみ出した草が生えたり、歩道に小石がこぼれたりする事はもうありません。オブジェクトは定義された境界内にとどまるようになり、よりクリーンでより自然な外観になり、さらにパフォーマンスも向上します。

あなたの世界に芸術的なタッチを加えましょう

カメラ効果、光と影、サーフェスディテール等、詳細は非常に重要です。クリエイティブをより細かくコントロールするための新しいオプションを発見してください。
シャドウ選択エレメント

シャドウ選択エレメントを使用して、合成ワークフローをより細かく制御できます。コンポジションで特定のライトが落とす影の明るさ、暗さ、色合いを簡単に調整できます。

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V-Rayデカールの円筒投影

ボトル、瓶、カップ、缶、ロケット、タンク、消火栓、等の円筒形の物体に、ステッカー、ラベル、表面の凹凸を簡単に追加できます。数回クリックするだけで、デカールの投影をオブジェクトの表面の円柱曲線に合わせて曲げる事ができます。

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光の指向性の強さ

完全なアーティスティックなコントロールで照明をコントロールできます。新しい指向性強度オプションを使用すると、ライトの指向性強度の広がりを正確に制御できるため、照明設定に魔法のタッチを加えることができます。

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色収差レンズエフェクト

レンダリングにレンズの色収差を加えたいですか?V-Ray 6.2ではサードパーティアプリケーションを起動せずに、V-Ray フレーム バッファから色収差ポストエフェクトを直接追加できるようになりました。

GPUレンダリングの強化

新しい機能により、V-Ray GPU のレンダリングがこれまで以上に高速になり、メモリ効率が向上しました。
V-Ray Enmesh

3Dオブジェクトをテクスチャーの様に配置する、Enmesh機能がGPUでもサポートされました。

アニメーションレンダリングの高速化

V-Ray 6.2の GPUレンダーは最大4倍高速にアニメーションを処理できます。 V-Ray はアニメーション フレーム間のビットマップをキャッシュするようになり、フレーム間でテクスチャのリロードの必要がなくなり、レンダリング速度が大幅に向上しました。

テクスチャ用のシステム メモリ

ボタンをクリックするだけで GPU メモリの制限を解消します。 "テクスチャにシステムメモリを使用"オプションの追加により、詳細な高解像度テクスチャを使用して安心してGPUレンダリングできます。

その他にも...

強化されたボリュームレンダリング

ギズモやその他の複雑な設定を作成する手間をかけずに、シェーディンググループにボリュームメトリクスを含むオブジェクト内でレンダリングできるようになりました。ボリューム効果を使用したシーンのレンダリングがかつてないほど簡単になりました。

ビューポートの機能強化

Blendマテリアルのビューポート表示とAlembicプロキシのメモリ効率の向上により、さらに優れたビューポート表現を体験してください。

あらゆるアイデアをより早く実現

V-Ray 6, アップデート1 では、強力で新しいクリエイティブツールが導入され、レンダリングがさらに高速化されます。


Chaos Scatter を使用し、わずか数回クリックするだけで、あらゆるシーンに何百万ものオブジェクトを最もメモリ効率の高い方法で追加できます。新しいライトのカスタム減衰オプションで表現力を高めましょう。新しいV-Rayではキャラクターの肌に適切なマイクロディテールのスペキュラーを簡単に生成します。レンダリング実行時に最初のピクセルに到達する速度が最大 7 倍、プレビューと Lookdev のレンダリングが最大 3 倍速くなり、ワークフローが高速化されます。さらに多くのデータを取得してシーンをデバッキングできます。他にも多数!

限界なしに創造を続けてください

このアップデートにはさらに多くのツールが含まれており、あらゆるアイデアを実現できるようになります。


Chaos スキャッタ

数百万のオブジェクトを数回クリックするだけで、最もメモリ効率の高い方法で配置できます。あらゆるシーンに植物、岩、群衆などをすばやく簡単に追加できます。配置するオブジェクトの比率を正確にコントロールして、希望する見た目を実現します。

Chaos Cosmos のアセットと組み合わせて直ぐにシーンの密度を上げましょう! >

ビデオを見る
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カスタムなライトの減衰

距離に応じて光の強度をコントロールできます。特にボリュームライトのコントロールに最適で、スポットライトやGodRayの長さと広がりを調整し、光の演出を適切にコントロールできます。

Asset © Mathien Aerni
光沢(Glossiness)へのバンプ

新しい Bump to Glossiness ノードは、適切な量の光沢(glossiness)を自動的に生成し、距離が離れると失われる法線マップのマイクロサーフェスのディテールを保持します。これは、キャラクターの肌や、距離を置いてレンダリングされた金属上の法線マップされたマイクロ・ディテール等で特に役立ちます。

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プロシージャルクラウドの改良

プロシージャルクラウドは、シード、密度、飛行機雲の追加に関するいくつかの新しいオプションを使用して調整できるようになりました。

レンダリングを高速化

パフォーマンスの向上、レンダリングの高速化、さらに多くのデバッキングデータでシーンを最適化
© CGI Patrick Weber
最初のピクセルまでの時間を短縮

スタティックメッシュとヘアージオメトリのコンパイル最適化により、最初のピクセルまでの平均時間が 2.5 倍、一部のシーンでは最大 7 倍速くなりました。

V-Ray プロファイリングはより詳細を報告します

レンダリングの前後に追跡される新しいイベントにより、シーンのエクスポート、ジオメトリのコンパイルなどの追跡など、シーンをさらに最適化することができます。新しい最大深度コントロールを使用して、プロファイラーレポートの詳細レベルを決定することもできます。プロファイラは、どのブラウザでも読み取れる HTML 形式でレポートを生成するようになりました。

NVIDIA AI Denoiser アップスケール

解像度 4分の1 でレンダリングできるようにし、レンダリング時間を大幅に高速化することを約束する NVIDIA の新しい AI Denoiser を試してみてください。

USDワークフローを強化

最新の MayaUSD を使用して、高度なアセット変換が可能に
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USD サポート

MayaUSD 0.22.0 および 0.23.0 のサポートが追加され、アセットのエクスポートが改善されました。

USDでレンダーエレメントをサポート

レンダーエレメント、オブジェクトプロパティ、ドームカメラ、および V-Rayプロキシのエクスポートのサポートを追加しました。

VFBでさらに多くの仕事をこなす事ができます

レンダリングが終了した後のポスト処理がさらに強化されました
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発光マテリアルをライトミックス

再レンダリングせずに、最終レンダリング内の発光マテリアルの強度や色を調整できます。変更が気に入った場合は、変更を VFB に保存することも、ボタンをクリックしてシーンに反映させる事もできます。

VFBのポストエフェクトをマスキング

VFBのレンズエフェクトで、Cryptomatteまたはその他のマスクを使用してマスキングする事ができます。シャープ&ブラーレイヤーとマスクを組み合わせて、どのオブジェクトを鮮明にするかぼかすかをコントロールできます。デノイザーレイヤーでもマスクを使用してデノイズから除外するオブジェクトを選択できます。

GPUレンダリングをパワーアップ

V-Ray GPU はメモリ効率を向上させ、より詳細なコントロールを可能にする新しいツールを追加しました
© GIANTSTEP​
圧縮テクスチャーモード

V-Ray GPU を使用して、よりメモリ効率の高い方法でテクスチャの多いシーンをレンダリングします。この新しいモードを使用すると、GPUメモリの平均 50% が節約されます。シェーディングの品質を犠牲にすることなく、信じられないレベルのディテールを追加できます。

V-Ray Clipper でメッシュモードをサポート

任意のメッシュオブジェクトを使用して、複雑な断面図やセクショニングをレンダリングできます。数回クリックするだけで、クリッパーをアニメーション化し、ブーリアン・モデリングで作成するには多大な時間がかかる複雑なカット効果を実現する事ができます。

V-Ray 6.1 for Maya では Autodesk Maya 2024 と Apple Silicon プロセッサのサポートも追加しました。

完全な創造性の自由を手に入れてください

V-Rayではメモリを大量に搭載しなくても、見事なクローズアップショット用の複雑な幾何学的サーフェスを生成できます。環境に合わせた雲のある空も簡単に作成できます。V-Rayは製品デザインとHDRIレンダリングを次のレベルに引き上げます。プロジェクトをクラウドに移行することで、プロジェクトのレビューと承認をスピードアップできます。レンダリングをさらに高速化するためにシーンを解析し最適化するためのjsonデータを出力できます。多くのワークフローとパフォーマンスの強化により、創造的な時間を解放する事ができます。その他にも多くの新機能を追加しました。

世界を創造

新しいツールを使用して想像できるあらゆるものを作成し、制限無しに複雑な世界を構築できます。
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V-Ray Enmesh

Enmeshを使用すると、ジオメトリをまるでテクスチャのように扱う事ができます。考え方としてサーフェス上でテクスチャ画像をタイリングすのではなく、3Dジオメトリをタイリングします。Enmeshは、柵や布地などのパターンを作成するのに理想的であり、手作業によるコピーやディスプレイスメントマップよりもはるかに少ないメモリで複雑なジオメトリを作成できます。

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新しいドーム環境マップ

V-Rayドームライトの新しくより柔軟な地上プロジェクション機能を使用して、HDRI環境でのカメラワークが想像通りに機能します。

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プロシージャルな「雲」

V-Rayの新しい手続き型クラウドシステムを使用すると、数回クリックするだけでリアルな「雲のある空」を作成できます。

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V-Ray デカールとディスプレイスメント

V-Rayデカールでディスプレイスメントを追加し、さらにリアルなひびの入った壁、岩、エンボスレタリング等を使用できるようになりました。

ワークフローを合理化

クリエイティブな作業により時間を掛けましょう
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Chaos Cloudコラボレーション

Chaos Cloudの新しいコラボレーション機能を活用すると、仕事の進捗状況に関する迅速で統合されたフィードバックを共有できます。レンダリングをV-RayのフレームバッファーからChaos Cloud Collaborationにアップロードし、作業内容を同僚やクライアントと共有してコメントや注釈を追加できます。

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さらに早くなったレンダリング

V-Ray環境フォグのレンダリングが最大 30% 高速になりました。 V-Rayマテリアルの新しいイルミネーションモードの効果で半透明マテリアルのレンダリングも最大 2 倍速くなります。さらに、何千ものインスタンスを含むシーンがより効率的にレンダリングされるようになりました。

V-Rayプロファイラ

シーン内のマテリアルの計算に費やされた時間に関するレポートを出力します。メモリトラッカーと組み合わせると、レンダリング パフォーマンスを監視および管理するための完全なツールセットが手に入ります。

IPRでライトキャッシュ

インタラクティブ・レンダリング(IPR)でライトキャッシュ GI を使用できるようになり、インタラクティブレンダリングとプロダクション レンダリングの結果が同一になりました。

USD サポート

これまで以上にスムーズなUSDワークフローを体験してください。 V-Rayマテリアルを USD プレビューサーフェスとしてエクスポートし、V-Ray アセットを非V-Ray ビューポートで表示できます。

快適になったChaos Cloudへの送信

Chaos Cloudへの送信はMayaとは別のプロセスとして行われるようになり、Mayaインターフェースが解放されたままになるため、作業を続けることができます。

シェーディングのパワーアップ

シェーディングを高速化し、さらに物理的に正確なマテリアルを作成します。
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薄膜レイヤー(Thin Film)

V-Rayマテリアルの新しい"Thin Film"オプションを使用して、リアルなシャボン玉や油膜などを作成します。

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V-Rayマテリアルのエネルギー保存法則がより正確に

V-Ray Materialのエネルギー保存アルゴリズムが見直され、これまで以上に正確な表面の荒い金属反射(スペキュラー表現)をレンダリングできます。

その他の新機能

VFBのコンポジションガイドレイヤー

別のアプリケーションを使用せずに、合成を微調整できます。VFBの新しいコンポジションガイドレイヤーを使用して、カスタマイズ可能なオーバーレイガイドを表示して、画像のコンポジションを簡単に実験および強化できます。

VFBでパノラマビュー

V-Rayフレームバッファー上で、レンダリング中に球面パノラマレンダリングを360度プレビューできます。

FAQ

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