Chaos Vantage よくある質問と回答

+ Chaosはなぜ V-Ray PremiumプランからChaos Vantageを外して単独販売したのですか?

V-Ray Premiumに含まれていた Chaos Vantage 1.x は無償のベータ版の位置づけで、Vantageの開發コストは除外したPremiumプランの価格設定でした。将来に向かってより良いChaos Vantageの開發を続けていくには開發費を確保する必要があります。その為Chaosは V-Ray Premiumプランの値上げをしてChaos Vantageをそのまま含めるプランを検討しましたが、Chaos Vantageを不要としているPremiumユーザーにも負担をおかけする事になる為、顧客が投資費用を選択できる様に、単独で販売した方が良いと決定しました。これがその理由です。

+ Chaos Vantage 非常に高いです。安く使う方法はありませんか?

Chaosは2025年に「全部入りでお安い」新スイートパッケージの販売を開始しました。

新スイートパッケージ販売前はV-RayとChaos Vantageを利用する為に、個別で購入する必要がありました。
V-Ray Solo(1年)¥81,840 + Chaos Vantage (1年) \106,920 = 188,760 (税込)

こちらが新Collectionパッケージの登場で
Chaos M&E Collection (1年) Namedライセンス = ¥145,200 (税込)
となり、これでV-RayとChaos Vantageを利用頂けます。

V=Ray永久ライセンスをお持ちの場合、切替えキャンペーンでさらに40%お得になります。

しかも“Chaos M&E Collection”では、群衆と交通シミュレーションと無制限の人物アセットへのアクセスを備えた「Chaos Anima」(1年単品¥114,950 [税込]相当)や、Chaos Player、Chaos Phoenix、Chaos Scans、Cloudクレジット20 も利用頂けます。

なお、Chaos Vantage 3 からUSDとHydra Render Delegateをサポートし、必ずしもV-Rayが必要ではなくなりました。
特に Maya と Houdini では Hydra Render Delegateにより、USD環境に統合されたレンダラーとしてChaos Vantageを組み込む事ができます。

+ V-Ray Premium/Enterprize サブスクリプションで Vantage 2 を引き続き使用できますか?

2023年6月27日より以前にV-Ray Premiumを購入したユーザー様は、現在のサブスクリプション期間が終了するまでChaos Vantageを 2.0を含めて引き続き利用できます。 V-Ray Premium の所有者は、現在の各 Premium ライセンス期間と同じ期間の Vantage 2 ライセンスを無料で受け取ります。しかしながら次回の V-Ray更新では、Vantage サブスクリプションは V-Ray Premium/Enterprize更新の一部には含まれず、別途購入する必要があることを意味します。

+ Vantage を使用するには V-Ray が必要ですか?

必ずしも必要ではありません。Vantage は V-Rayから出力される .vrscene、および USD、FBXやOBJファイルをインポートできます。

例えばV-Ray が存在しないアプリケーション (Solidworks や Creo など) からの OBJ または FBX インポートして使用できます。

+ Vantage で NVIDIA社 GTX シリーズは利用できますか?

残念ながら GTXシリーズはサポートしていません。ハードウェアレイトレーシングに対応した RTXシリーズ以降のGPUが必要です。

+ Vantage で AMD社 Radeon シリーズは利用できますか?

Chaos Vantage 2.0 から Radeon RX 6000 シリーズ以降をサポート致しました。

+ Vantage で複数の GPUを利用できますか?

Vantage は、同時に最大 2 つの GPU を使用してパフォーマンスを向上させることができ、シーンの複雑さに応じてレンダリングを高速化できます。ただし、GPUはメモリを共有しないため、それぞれ 12GB の 2xGPU がある場合、合計 24GB にはなりません。

+ Vantage でマテリアル編集はできますか?

現在のChaos Vantage 3 からマテリアルエディタ機能が追加され、Vantage内でマテリアルを編集可能になりました。

+ Chaos Corona をサポートする計画はありますか?

現在 Chaos Corona でVantageを利用する事が可能です。

+ Vanatge は eGPU で動作しますか?

eGPUかどうかVantageは感知しません。システム上問題なくeGPUが動作していれば、Vantage のテストでハードウェアに問題はありませんでした。

+ Chaos Vantageは VR表示をサポートしていますか?

はい。VRデバイスをサポートしています。

+ Vantage には教育機関向けライセンスはありますか?

Vantageは引き続き V-Ray 教育ライセンスの一部としてご利用頂けます。

+ 特にアニメーションに関して、分散レンダリングやネットワーク レンダリングをサポートする計画はありますか? それともネットワークレンダリング用にCPUバージョンが提供されますか?

現時点では公式にネットワークレンダリングをサポートしていません。通常、Vantage のパフォーマンスは非常に良好なレベルにあるため、特に Vantage が最大 2 台のデバイスでレンダリングできることを知っている場合、ネットワークレンダリングは必要ありません。開發チームは 2 つ以上の GPU での Vantage レンダリングのパフォーマンスを向上させる予定です。

ネットワーク レンダリングに関しては、Vantage のコマンドライン バージョンを使用して実現できます。ただし、これは Vantage 2 の正式リリースには含まれません。この機能はまだ開発中であるため、現在は問い合わせ毎に提供されます。この機能を検討しているユーザー様は株式会社オークのサポートまで連絡してください。

+ Chaosは、リアルタイムソリューションとして ENSCAPE を販売していますが、Chaos Vantageとの違いは何ですか?

Chaos Vantageは「リアルタイムレイトレーシング」を使用する為、ラスタライザー系リアルタイムエンジン(ENSCAPE等もラスタライザー)と比較して光の振る舞いをより忠実にシミュレーションしますが、レンダリングイメージはプログレッシブにノイズ除去されます。
このプログレッシブなノイズ除去を望まず、光のシミュレーションは近似的だがノイズの無いレンダリングをリアルタイムに得たい場合は、ラスタライザー系リアルタイムエンジン(ENSCAPE等)を選択してください。またVRでの表示が必要な場合も、ラスタライザー系リアルタイムエンジン(ENSCAPE等)を選択する必要があります。

Chaos Vantageは、ラスタライザー系リアルタイムエンジンと比較して、「リアルタイム用に変換が不要」(V-Rayプロダクション・レンダリングシーンがそのまま使える)、「巨大なテクスチャ、大量のポリゴン、オブジェクトを扱える」という手間がかからない特徴があります。また反射・屈折、GI含めてシーン全てがレイトレーシングで描画される唯一無二のリアルタイムレンダリングソリューションです。

なお、Chaosでは将来的に、ENSCAPEのデータを直接Chaos Vantageでレンダリングできる様にする計画があります。

  • q-a-vantage.txt
  • 最終更新: 2025/10/29 10:26
  • by oakcorp